食べちゃうよ。





あたしなりに、身なりには気をつけていた。

毎日化粧もしているし、雑誌も読んでいる。

だけど、文系のキラキラ女子には余裕で負けてしまうのだった。

そして、一抹の不安があたしの頭を過る。

諒君、あんな人たちと大学生活しているんだ。

あたしよりもずっと可愛くて、ずっとお洒落。

それなのになんで、あたしと付き合うの?






有頂天になっていたあたしが忘れていた事実を思い出す。




あたし……

二番手なのかもしれない。

諒君には本命の彼女がいるのかもしれない。

うさぎ疑惑はなくなったけど、二番手疑惑ははっきりしないままだ。



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