食べちゃうよ。
こんな時、嫌な言葉が聞こえてくる。
「あれ?諒太は?」
声のするほうを見る。
そこには、やっぱり綺麗な女子大生が数人いて。
モデル立ちしながら話していた。
「諒太も飲み誘おうと思ったのに」
「バイトなんじゃない?
諒太がいると盛り上がるのに」
諒太って、もちろん諒君のことだよね。
それに、諒君がいると飲み会も盛り上がるんだね。
明るくて爽やかで人懐っこい諒君。
人気者なのも分かるけど……
あれ?
諒君、何のバイトしていたっけ?
あたし、諒君のこと、実は何も知らないのかもしれない。
あたしよりもこのキラキラ女子集団のほうが、諒君のことを知っているのかもしれない。