食べちゃうよ。






たくさんの戦利品を手に、あたしは家に帰る。

服は増えたけど、あたしの財布はすっからかん。

これから月末まで、質素な生活をしないといけない。

来月はバイトのシフト、増やしてもらおうかな。




そんなことを考えながら、マンションを見上げた。




諒君の部屋の電気は消えていて、留守だと分かる。

あのキラキラ女子集団の言う通り、諒君はバイトなのかもしれない。

分かっていることなのに、むしゃくしゃした。





あたしが彼女なんだから。

あたしが諒君のこと、一番知っておきたい。

それに、あたしが彼女だってみんなに言いたい。

諒君の彼女、今はいない。

そう言われるの、すごく辛いんだ。






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