食べちゃうよ。






しーん……。




キラキラ女子集団は、馬鹿にしたような表情をしたまま、ぽかーんと口を開けてあたしを見た。

そして……




「ぷっ……」




吹き出したようにして笑う。




「冗談でしょ?

どこのどの人が諒太の彼女なの?」




なんて言って。




ほら、反応なんて分かっていた。

だから、知られたくなかった。

キラキラ女子集団は、ごく普通の理系大学生のあたしなんて目でもなくて。

完全に勝ってると思っているんだ。




そして、




「だってその娘、諒太の好みじゃないでしょ」



「沙織のほうが綺麗でかわいいじゃん」




なんて言われる。



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