食べちゃうよ。
だが……
いつまでたっても、諒君は来なかった。
目を開けると、目の前ににこにこ笑う諒君がいて。
あたし、間抜けなことをしたと、本気で恥ずかしくなった。
諒君はその気がなかったのに、一人で目を閉じてキス顔して!
あたしの馬鹿!!自惚れ!!
だけど、諒君は少し困った顔をしてあたしに言う。
「ちーちゃん、俺のこと、100パーセント信用してないでしょ」
ギクリ。
さっきもあたし、自暴自棄になっていた。
二番手でもいいから、諒君のものになりたいだなんて。
諒君に悟られないように笑顔で取り繕うが、諒君にはお見通しのようで。
「あー、本当は俺、すっごくちーちゃんをぎゅっとしたいんだよ?」
何言ってるの?
あたし、すごく期待してたのに。