食べちゃうよ。




「でもさ、信じてもらえてないのにやっちゃうの、良くないよね?」




今さらそんなこと言うの?

やっちゃったのに!



そう思いながら真っ赤になる。

前回のことは泥酔して覚えていないあたし。

どんなことされたんだろう。

諒君、どんな顔であたしを見たんだろう。

あれよこれよと色んな妄想が湧いてきて。

一人で悶える。

諒君が目の前にいるっていうのに、あたしの馬鹿!





「ちーちゃん、どうしたら信じてくれる?」



「どうしたらって……」




完全にピンクモードのあたしは、不意に現実に戻る。




あたし、どうしたら諒君を信じられるんだろう。

沙織と決別したら?

それとも、社会学部のキラキラ女子集団を相手にしなかったら?




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