食べちゃうよ。



だけど……



待てよ。

ドキドキする胸元を押さえ、パニックを起こしている頭で必死に考えた。



昨日、あたしはお酒なんて飲んでいない。

諒君と話していて、なんだか疲れてしまって……

そこから記憶がないのだ。




だけど……

身体を見ると、昨日着ていたワンピースのままで。

諒君と、そういう関係になっていないことははっきりしていた。

だけど、あたしにとってはこれも一大事。

煙草の煙や油にまみれた姿でバイトから帰って、そのまま諒君のベッドで寝ちゃったなんて!

もっと清潔でいなきゃ。

あたし、女の子なのに!!





< 83 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop