食べちゃうよ。
だけど……
待てよ。
ドキドキする胸元を押さえ、パニックを起こしている頭で必死に考えた。
昨日、あたしはお酒なんて飲んでいない。
諒君と話していて、なんだか疲れてしまって……
そこから記憶がないのだ。
だけど……
身体を見ると、昨日着ていたワンピースのままで。
諒君と、そういう関係になっていないことははっきりしていた。
だけど、あたしにとってはこれも一大事。
煙草の煙や油にまみれた姿でバイトから帰って、そのまま諒君のベッドで寝ちゃったなんて!
もっと清潔でいなきゃ。
あたし、女の子なのに!!