食べちゃうよ。
諒君とのデート。
早くシャワーを浴びて、メイクし直さなきゃ。
それに、どんな服を着よう。
どんな髪型にしよう。
諒君とは隣の部屋で、頻繁に会っているのに緊張してしまう。
そして、おしゃれするのがワクワクする。
諒君に恋をしているんだな、と再認識した。
結局、マッハの勢いでシャワーを浴び、だけど、身体の隅々までしっかり洗い、甘いブラウスと控えめなパンツを穿く。
そして、髪を編み込みしてサイドで束ねた。
諒君の周りのキラキラ女子とは全然違う。
でも、背伸びしていないこの格好が、あたしにはちょうどいい。
部屋に迎えに来てくれた諒君はあたしを見て笑い、
「今日はいつも以上に可愛いね」
なんて言ってくれる。
お世辞かもしれないのに、あたしの乙女心がキュンキュンと甘い音を立てた。