食べちゃうよ。






他店の凄腕イケメンは、三十分後に来るらしい。

その間、



「川島、やる気出せよ」



なんて上野さんに言われながら、なんとかバイトをこなした。




お金稼ぎのためにバイトをしているあたし。

仕事もなあなあでやってきた。

やる気ないと言われても仕方がないのかもしれない。

きっと、他店の凄腕バイトが見たら、あたしの仕事の出来なさにびっくりするだろうな、なんて思ったりして。






そして、時間が過ぎ、三十分後……





「よろしくお願いします」




聞いたことのある声が聞こえた。

聞いたことのある声だけど、こんな場所で聞くはずがない。

何かの間違いだ。





だけど……




「ヘルプの八代です」




それを聞いた瞬間、首を百八十度回転させていた。




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