夏恋
7月の中旬に入りかけた日曜日。
渚のイキナリのお誘いに断ることもできず私と未玖と渚で隣町の駅前の雑貨屋さんに行くことに。
隣町は指で数えることができるくらいしか行ってないので駅前に何があるのかすら覚えてない。
でも、最後に行った時は今日みたいな真夏日だというのと人ごみのせいで気持ち悪くなったのはすごく記憶にある。
財布とケータイとハンカチと…
リュックに必要なものを入れる。
「あ、そろそろ時間だ。」
「行ってきまーす」
まだ朝ごはんの途中の家族に伝える。
「いってらっしゃーい」
私は靴を履いて玄関を出た。