夏恋
どこを見渡しても人ばかり。
都会ってすごいなと改めて思った。
渚は人ごみを避けながら駅前の大きなショッピングモールに向かう。
私も慌てて渚の後についていく。
未玖は軽々と人混みを避けながら歩く。
みんな、都会に慣れてるのかな?
私はいつになっても都会に慣れない。
たとえ1か月に10回くらい訪れても慣れないのは変わらないと思う。
人がたくさん集まっていて居心地が悪い
都会ならではの景色は最高だけど海が恋しくなる。
私はいつになっても地元愛が消えないんだろうなって思った。
ショッピングモールに入るとクーラーのふわっとした風とともに色々な香りが漂ってきた。
色々な香りが混ざった空間を渚はロボットのように迷わずに歩く。
下調べを念入りにしてきたんだと思う。
そんな渚の後ろを黙って私はついて行く