夏恋



どこを見渡しても人ばかり。



都会ってすごいなと改めて思った。




渚は人ごみを避けながら駅前の大きなショッピングモールに向かう。



私も慌てて渚の後についていく。




未玖は軽々と人混みを避けながら歩く。




みんな、都会に慣れてるのかな?




私はいつになっても都会に慣れない。




たとえ1か月に10回くらい訪れても慣れないのは変わらないと思う。





人がたくさん集まっていて居心地が悪い



都会ならではの景色は最高だけど海が恋しくなる。



私はいつになっても地元愛が消えないんだろうなって思った。



ショッピングモールに入るとクーラーのふわっとした風とともに色々な香りが漂ってきた。



色々な香りが混ざった空間を渚はロボットのように迷わずに歩く。



下調べを念入りにしてきたんだと思う。




そんな渚の後ろを黙って私はついて行く





< 65 / 75 >

この作品をシェア

pagetop