夏恋
four
< 75 / 75 >
この作家の他の作品
表紙を見る
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
深い深い海の底へ。
あの人が沈んだ海の底へ沈んでいくように。
私は恋に落ちました。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
Since・2018.04.17~
表紙を見る
「菜乃花は笑顔が誰よりも似合っているよ。だから、笑って。」
私が泣きべそをかいたとき、お兄ちゃんは決まってこう言っていた。
そしてお兄ちゃんは、私の頭を撫でながら「菜乃花の笑顔は1番の宝物だから。」なんて言ってくれたっけな。
幼かった私は、そのころにはもうすっかり涙が引っ込み、お兄ちゃんと手を繋いで仲良く帰った。
*・゜゜・*:.。..。.:*・゜・*:.。. .。.:*・゜゜
あの日から私は、いつも笑うようになっていた。
嬉しいときはもちろん、悲しいときも、苦しいときも。
でも、そんなある日に君と出会う。
「あんた、苦しそうに笑ってる」
君がひとこと言うたび、私の胸にその言葉が突き刺さる。
君は、私の心を見透かしていたんだね。
けれども、そんな君にも秘められた悲しみがあるように見えて。
いつも「笑顔」なリトル天然ガール
相川 菜乃花(あいかわ なのか)
×
間宮 凛 (まみや りん )
何もかも完璧なクール男子
*・゜゜・*:.。..。.:*・*・゜゜・*:.。..。.:*・
Since*11.09〜
表紙を見る
新学期早々の始業式に学校を休んでしまった私。
その時に余り物で入れられた図書委員会。
そこでの君との出会いが始まりでした。
桜の花が開いたころ。
私は毎年思い出すの。
あなたと、奇妙で美しい病気のことを。
ある年を境に、この地球に謎の病にかかる者が続出した。
その病の症状がとても美しく、儚くて、お花畑に咲く花のようだから人々はその謎の病の名を「桜花(おうか)病」と呼んだ。
まず、この病にかかった者は体から花のような甘い香りがするのだ。
そして、死期が近づくにつれその香りは強くなる。そして、それと共に身体がしわしわにしぼんでいくのだ。
花が枯れるかのようにしわしわになって、そして個人差はあるが、50歳にもならないうちに死んでしまう。
死因は老衰の部類に入るらしい。
このことから医学の専門家は、成長が急激に早まる病気だの何だの未だに意味のない討論を続けているけれど、原因は不明のまま。
そして私の恋人は、この病気にかかった。
彼が病気にかかったのは私と付き合って約半年後。
病名を告げられた時も君は変わらずに笑っていた。
これは春色に染まってゆく君と、そばで支え続ける私の恋物語。
至って平凡な少し天然女子高生
桜木 郁(さくらぎ あや)
×
成瀬 洸(なるせ こう)
運動に勉強、何もかも完璧男子
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…