地味男との1ヶ月。【完】
「そう思うなら、俺と付き合うのは無理だね」
ヘラヘラ笑っている木下くん。
なにそれ。
なにそれ!
何がそんなにおかしいの?
……カチン。
「…今、あたしは木下くんに告白してるんですけど?」
あたしは一歩近付く。
「人を使って、傷付けてなにが楽しいの?」
言っちゃダメなのに、止まらない。
「…いいよ、あたし雨宮くんと付き合う」
案の定、木下くんは目を見開いている。
そんなことはもうどうでもいいけど。