きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜
たどたどしく家の電話番号を伝えると、ショーちゃんはすぐにわたしの家に電話をかけ始めた。
「……もしもし。あ、美咲ちゃんのお父さんですか。夫畑中一年の山内といいます。
すみません、おれの妹が美咲ちゃんと時間を気にせず遊んでしまったみたいで……」
ショーちゃんがそうやって父に電話をかけてくれているのを見ながら、
わたしはああ、と思った。
そうだ。今のわたしはある程度の自由が保障されている中学生じゃない。
無力な幼稚園児なのだ。
……どうして神様は、わたしをこんな時代に飛ばしたんだろう。