きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜


そう。今日はわたしがショーちゃん家におしかけたわけではないのだ。


彼自身が、妹の美波ちゃんを通して(利用してともいう)わたしをここに呼びつけたのである。


ショーちゃんはシャーペンの頭で自分のこめかみをぐりぐりした。痛そうだ。



「いや~……あのさあ。おれ、前、話しただろ?


美咲みたいに天才なクラスメイトのこと」


「ああ。覚えてるわよ。高津さんだったかしら」


「そうそう。その高津さんがさ、おれと一緒の職場に行くんだよ」


「ふーん」
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