きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜
アメリカの大学を飛び級で卒業済みの天才が、幼稚園に職業体験ねえ……。
なかなか興味深い構図なのは認めるが、わたしには関係のない話だ。
「ふーんってお前。他に何かないわけ?驚きとか、すごい!とか」
「ありません」
そしてわたしは再び彼の答えにバツ印をつける。
悔しそうにそれを直し始めるショーちゃん。
「ったく、可愛げのない幼稚園児だなほんとに。
もうちょっと他人に関心を持ってくれよ」
余計なお世話だ。わたしは鼻を鳴らすと赤ペンをくるりと回した。