きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜

面食らったように、高津さんは目をぱちくりさせている。


が、しばらくして、呆然としたように彼女はわたしに尋ねた。



「……美咲さん……あなた、何者なんですか……?」



ふう、とわたしは軽くため息をついた。


あくまでも周りの園児にはわからないように。


さあ、ここまで来たらもう元には戻れない。


彼女には覚悟を決めて接さなくては。



私立以詰面学園中等部三年の、白井美咲として。
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