きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜
「そんなの、決まってるじゃない」
ショーちゃんに対するときと同じように、『白井美咲』になったわたしは、
即座に敬語をタメ口に切り替えた。
「……あなたと同じ、『天才』よ」
そう。……幼稚園児の『天才』という皮を完璧にかぶりながら。
帰宅時間。
黄色い帽子をかぶり、バッグを肩から下げたわたしは、
無表情ながらも園児たちに別れを告げている高津さんのもとへ向かった。