きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜
「いやあ、すまない。
人間という生き物はたいてい……まあ、死を覚悟していない者の話だが……、
死を受け入れがたくて取り乱すのだよ。しかし君は冷静に事を把握したな。
優秀で何よりだ」
別に今更褒められても嬉しくないんですけど。
というか、死んだのが悲しくないわけじゃない。
だって、わたしには家族もいるし、そして何より……。
……何より、あれ?
何が、あったんだっけ……?
わたし、何か大切なことを忘れてる……?
「どうした」
「いえ、何も……」
「そうか」
天使は頷くと、わたしの手をとり立ち上がらせた。