きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜

「最近さ」



ショーちゃんは唐突に呟いた。


わたしのほうには一べつもくれず、ぼそりとささやくように。



「午前中は、大学病院に研究に行ってるはずの高津さんが、よく学校にくるんだ」


「……友達とのコミュニケーションがとりたくなっただけじゃなくて?」


「いや……多分違うんだ。おれ以外にも何人か気づいてると思うけど……」



たまに、何かにおびえているような顔をするんだ。


……そう、彼は言った。
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