きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜

わたしが親指をたてると、彼も笑って親指をたてる。



「そうだな」



……やっぱり、ショーちゃんはお人よしだね。


よく周りを見て、弱い立場の人間を護ろうとする優しさもある。


そういう細やかな気遣いは、基本他人に興味を持たないわたしには、できない。



……今回は負けを認めてあげるわよ、ショーちゃん。





幼稚園の近くの駐車場には、父の車がちゃんと止まっていた。


その父はフロントガラスの前に立っている。
< 149 / 302 >

この作品をシェア

pagetop