きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜
わたしが親指をたてると、彼も笑って親指をたてる。
「そうだな」
……やっぱり、ショーちゃんはお人よしだね。
よく周りを見て、弱い立場の人間を護ろうとする優しさもある。
そういう細やかな気遣いは、基本他人に興味を持たないわたしには、できない。
……今回は負けを認めてあげるわよ、ショーちゃん。
幼稚園の近くの駐車場には、父の車がちゃんと止まっていた。
その父はフロントガラスの前に立っている。