きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜
「お帰り、美咲。中学生のお姉さんお兄さんは優しかったか?」
「うん!あのね……」
車の戸に手をかけ、父に話しかけながら乗り込もうとしたその時だった。
「―――――!」
背筋に悪寒がはしった。
剣道で培った鋭い感覚が告げている。
見られている、と。
敵意……いや、違う。これはなんだか、監視されているような……。
「美咲?」
車のドアに手をかけたまま固まってしまったわたしに、
父が背後から声をかけてきた。