きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜
先生のおひざをただひとつの「王座」だとするならば、
それを奪うために園児たちは毎日騒動を起こす。
そう、まさに戦争状態である。
それなのに、その中学生先生から『絵本を読んであげる』と声をかけられた者はどうなると思う?
何度も言うが、幼稚園のカースト制度は厳しいのだ。
「……高津さん……あなたねぇ」
はるみちゃんの憤怒の表情を見ろおおおお‼
声をひそめて(でも怒った声で)言いながら、わたしは高津さんを振り返る。