きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜

「あらあら、そんなにさびしかった?」


「うん……っ」


「ごめんね。お母さん、もう少しでちゃんと元気になるからね。心配しないでね」



母はそう言ってほほえんだ。


……それが無理なことは、あなたを失ったわたしが一番知っている。


お母さん。どうして笑っていられるの?希望を捨ててないから?


わたしを傷つけないためなの?どうして……、



そんなにも、強くいられるのよ。



「ほらほら、泣かないの。もう五歳でしょ?」



…違う。わたしは……十五歳だよ、お母さん。
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