きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜
わたしはパソコンの電源を落とすと、ショーちゃんに言った。
「……ここまでの大事になっているなんて、わたしもさすがに考えなかったわ」
ここで未緒を助けようとするならば。
一度死んでいるわたしはともかく、ショーちゃんは命を賭けなくてはならないかもしれない。
「……いっしょに、来るの?ショーちゃん」
わたしは、まっすぐに彼の目を見つめる。
ショーちゃんは、何も言わなかった。
やっぱり警察に言おう、とも。親に言おう、とも。
そんなことを言っても、わたしが止まらないとわかっているのだろう。
代わりに、彼は深いため息をついた。
「幼稚園生を行かせて……、おれが行かない、ってわけにもいかないだろ。
それに、お前のお父さんに告げ口でもしたら……あとで何があるかわからないしな」