きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜
これは今度、園内展示が行われ、園内ぬりえコンクールのための塗り絵らしいが、
わたしは賞品がハリボテのメダルのコンクールに興味などない。
「みさきちゃん?」
先生が、不思議そうな目でこちらを見てくる。
「なんでもなーい」
わたしは素っ気なく答えてみる。やばいこれ怖い。
ばれるこれ。ばれる。
間延びしたしゃべり方で、おっとりとした態度。
これでいいはずなのだが、不安は止まらないのだ。
何せ今は違う性格だ。
「じゃあみんな、大人しく塗り絵をしているのよ」