きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜
もちろん、優しくてさわやかな先生は、他の部員も丁寧に指導している。


 でも、三人いる顧問のうち実力が突出している先生は、


やっぱり実力者であるわたしをたくさん指導してくれるのよね!



 だから、今日も生徒会を抜け出して、部活に行きたかったんだけど……。


「何ニヤニヤしてるんです?資料の作成にいそしんでください。


だいたい先輩は生徒会役員としての自覚が……」


 ……このお堅い後輩のせいで無理になってしまった。


 いつもなら!


「どうぞ、やっておきますんで、行ってきてください!」


 って他の後輩は言ってくれるのに。


 行かせてくれない後輩なんか、生徒会長、副生徒会長、時沢だけなのに!


 ……まあ。行かせてくれる後輩が、異常なんだってことは、


十分に理解してるんだけどね……。


「……先輩そろそろ、おれ、キレますよ?」


 低い声で耳元に忠告され、わたしはパソコンを開く。
 

ただ一つ言えるのは、この後輩は絶対に怒らせてはいけない人種だということだ。
 

きっと本気で怒ったら、世紀の怖さに違いない。
< 6 / 302 >

この作品をシェア

pagetop