きんだうぉー!! 〜タイムスリップ・天才幼稚園児戦争〜

もうひと押しだ、とわたしは心の中でほくそ笑む。



「ね?ね?いいよねー?」


「い、いやでも、おれの組がわかんなきゃ意味が……」


「一年三組」



満面の笑みで言ってやる。するとさらに彼の顔は真っ青になった。


なんとも滑稽である。



「な、なんで……」


「胸ポケットから学生証はみ出てるし」


「あああああああ!」
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