悪魔野郎と天使くん


まさかそれが…


吉田くん!!??


いやいやいやいや!!


ありえない!


あんな優しい美少年がこの悪魔なんて!


だけど吉田くん…あの公園からお家近いんだよね…


吉田くんって可能性はあるよね…。


うーん、もしかして瞬くん??


いやいや瞬くんなわけ…


吉田くんより可能性無いよね。


瞬くんはそもそもお前なんて言わない…。


お前…


お前…


『お前に友達なんかいたのかよ』


『お前。そんな口聞くようになったか』


いやいやいやいや!!


絶対ない!!


だとしたら最悪だよ!


たまたまだたまたま!


「おい」


「は、はい…」


あたしは吉田くんから声をかけられる。


「お前、さくらが呼んでたぞ」


「え?さ、さくら?」


あ、


「半田さくら」


半田先生か。


「昼休み職員室来いって。あーあ、怒られんな」


「…」


半田先生があたしに何の用なんだろう…。


まかさ昨日のこと?


だけどあれは解決したんじゃ…。


「緑ちゃん、僕がついていってあげようか?」


「瞬くん…」


「いや、お前ひとりで行け」


「え」


悪魔ー!!


「いいな、ひとりで行け。これは命令だ」


「…分かったよ…」


瞬くんは寂しそうな顔をしてあたしを見た。


瞬くんごめんなさーい…。


そんなこんなで昼休みとなった。

< 42 / 86 >

この作品をシェア

pagetop