悪魔野郎と天使くん
確かに僕は緑ちゃんの事好きなんて感情はない。
だけど気になるんだ。
だから仮の彼女にした。
なのに緑ばっかり取られちゃなんの意味もない。
「瞬くん!」
声がする方を見るとそこには息切れの緑ちゃんがいた。
「緑ちゃん…」
「ごめんね、あたし…」
「緑の家にいたんでしょ」
「う、うん…熱で苦しんでたから…」
「緑ちゃんは優しいね」
「え?」
僕は緑ちゃんの頭をよしよし撫でた。
「よく出来ました」
そう言って僕は緑ちゃんに微笑んだ。