悪魔野郎と天使くん


瞬くんはぱっとあたしから離れて


「だよね」


と笑った。


「だけどあたしね、」


「うん?」


「瞬くんの笑顔は好きだなぁ」


「それも恋人ごっこ?」


「違うよ!それはほんとだもん」


「そっか、嬉しいよ」


「えへへ」


瞬くんが喜んでくれるなら良かった。


あたしは瞬くんに大きく手を振った。

< 60 / 86 >

この作品をシェア

pagetop