悪魔野郎と天使くん


「はい、」


「そか。結城さんここで何してるの?」


「映画を観に来ました」


「そうなんだ」


「はい、黒瀬くん何をしに?」


「俺は買い物。家がこの近くだからさ」


「学校から遠いんだね」


「そうだね。自転車で来てるよ」


「そうなんだぁ」


すると


「また君?」


「しゅ、瞬くん!?」


なんで瞬くんがこんな所に?


「緑ちゃん遅いと思ったら寄り道してたんだ」


「寄り道なんて、」


すると黒瀬くんが


「速水瞬か。あんた結城さんの彼氏?」


と言った。


「か、彼氏だなんて…「そうだよ」」


え?


「ふーん。カッコイイからって調子のんなよ」


く、黒瀬くん?


「それって褒めてくれてる?」


「は?バカじゃねーの」


「緑ちゃんに目付けてた君に言われたくないなー。なに、悔しいからって八つ当たり?」


ちょちょちょ、瞬くん…。


「ムカつくお前。かっこつけてんじゃねーぞ」


そう言って黒瀬くんはどっかに行った。

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