一目惚れ
屋上の隅でお弁当を広げ、
心の中でいただきますと唱え
食べようとした瞬間


「お隣お邪魔しますね。星川くん」







メガネくん…



「そんなにびっくりしなくても、
あっ私のお弁当、一口食べてみます?
今日はサラちゃんが作ってくれたんですよ?
でもまーひかりちゃんの方が
美味しいかもしれませんが。」



十分豪華だけど…


それよりさっきのお礼してなかったんだ…


「朝、あの朝はありがとうございました」


「いえ。お気になさらず。
本心を言ったまでですから。
それよりも、
青山のことよろしくお願いしますね?」

お願い?

「何を…」
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