一目惚れ
「ぶはははは。やっぱいい!星川瑠衣。
そのとぉーり!
だから片瀬落ち着けって言ったろー?」

片瀬とかいう男の隣にいた
髪の毛がモジャモジャな男が
笑いながら話し出した…


って今私の名前…

なんで知ってんだろ


あっそれより、早くここから出よ…

しゃがみこんでいる男の腕を掴み、
階段を降り下駄箱まで連れて行く。

「ごめん。大丈夫?」

か弱い男の子は、まだビクビクしているが
呼吸も整っているようだし
大丈夫そうだ。

「あっあのありがとうございました…」

「じゃあ私急いでるんでここで」

急いで下駄箱で靴に履き替え、
校舎を出る。
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