一目惚れ
「ごめんるい。まずは紹介だよな。
今話してくれたこいつが一番上の兄貴ではると、
これでも一応社会人で今は都内で一人暮らし。
で、こいつが2番目、大学生で、名前はすみと
で、3番目が俺、
で一番下が中学生のかいと
で、母ちゃんと父ちゃんな!
この前さ、
るいの話聞いて、俺はどうしたらいいのかって
考えててさ…
そしたらたまたま、はるにーが家帰ってきてて、
相談したら、家族会議だっていって、
昨日家族招集したんだよ」
「私も旦那もね
基本的にあちこち飛び回ってるのよ。
でも、家族会議するから
早く帰ってこい!って言うもんだから、
昨日慌てて帰ってきたのよー。
もう今度は何やらかしたのかと焦ったわよー。
ねぇ。パパー」
「あー。慌てた慌てた。
ちょうど妻と私はドイツにいたから、
日本に来るまでに時間かかってね。
長い飛行機の中でいろいろ考えてしまったよ…
でも帰ってきて、陸人と晴人の話聞いて、
妻と2人で喜んじゃいまして」
…
「そうよー。
まさか陸人がいずれ結婚したい人がいるから
紹介したいなんて言ってくるとは
思ってなかったからー。
まさかこのだめ息子の陸人が
そこまで成長したかって泣けたわよー。
るいちゃんが良ければ、
うちの家族になって欲しいと
思ってるんだけど。
どうかな?」