隣ん家のアイドル
そしてまた扉が開き始める。



「すいません」


そう言って申し訳なさそうにエレベーターに入ってきたその人の顔を見る。



「え、れ、玲央都!」



「よぉ朱鳥」



うそ!まさか本当に会えるなんて!


でも会えたからって、何話せばいいのかわからないよ!

「ひ、久しぶりだね、玲央都。」


私は何とかして言葉をつなぐ。



「そうだね。」



………………………………。




ダメだ!このままだと沈黙になっちゃう。



「玲央都、最近やっぱ忙しいの?」



「あーうん。でも普通だよ。」
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