隣ん家のアイドル
「こ、今度さ、また、もっとゆっくり話したい。玲央都が時間あるときにでも、前みたいに…だ、だめかな?」



本当の気持ちを言ってしまった。



玲央都はどう思っただろう。



驚いた玲央都の顔がふとやわらいだ。



「いいよ。また連絡する。」



そう言うと、1002号室──
玲央都は家に帰っていった。




私、玲央都とまた、


昔みたいな関係に戻れるかもしれない。




そう思うと、その日はなんだかずっとソワソワしてしまった。
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