ゆるりゆらゆら恋心




「突然ですが依くんと付き合ってて、周りに言われるセリフナンバーワンを発表したいと思いまっす」


「そのネタもう古いな」


白目を剥いて手を添えれば、お笑いに関して詳しい依くんはすぐに何かを感じとってくれた、けどノッてはくれなかった。残念だ。


「デュルルルルルル、バン!

『どうやってモノにしたの?!』でっす」


「あ、そう」

「私も聞きたい「元に戻るのかよ」


だって、そんなこと言われても分からないから毎回答えに困るんだもん。

だから本人に聞くのが
一番だと思いまして。


「依くんは、どうして私の告白をOKしてくれたの?」


適当に流してるDVDをダルそうに見ている依くんに、多分この上なくダルい質問をぶつけてみた。


< 19 / 75 >

この作品をシェア

pagetop