愛するキミとの切ない物語
アタシは佐藤結友架(さとうゆうか)、 よく先生に絡まれる明るい女の子。

高校入学して一ヶ月、いろんな人達と仲良くなって友達もたくさんできた。
その中でもメールでも2人でつるむにしても1番楽しい男の子がいた。

その子の名前は、菊池智洋(きくちともひろ)、運動神経と顔立ちやスタイルはいいが、頭がすごく悪い男の子。

いつも2人で話をしていた。

それでも周りは付き合ってるのかなんて聞く人はいなかった。
理由は、智洋には他校に年上の彼女がいたから
だから誰も疑わなかったし、噂もしていなかった。

ある日、智洋が相談したいと言ってきた。
その内容は、"年上の彼女のこと"だった。

話を聞くと、
彼女はメールもでんわも全く返してくれず、
遊びに誘ってもテキトーな理由で断るらしい。
それがもうだいぶ続いていて、限界がきていると。

いつも、
笑ってる智洋の泣きそうな顔を見たアタシは
咄嗟に智洋を抱きしめてしまった
智洋の過去の話を聞いてたアタシには"そんなやつなんか別れちまえ"なんて言いたくても口が裂けても言えないと思った。他人が聞いたらその言葉は言って正解かもしれないがアタシは"言っちゃいけない言葉"だと思ったから。
だから、抱きしめるしかなかった。

そして、アタシは言った。

「別れちゃだめだよ。今は絶対別れちゃだめ。
智洋が傷つくことになるから 」

アタシは抱きしめたまま言った。

でも、ホントに1番言いたかった言葉は
"アタシが支えてあげるから"って
言いたかった。でも言えなかった。
それを言ってしまったらすべて壊れてしまう。
壊れてしまうことが怖かった。

この時、アタシは気づいた。

"…っあたし、智洋のことがスキなんだっ



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