クールなイケメン男子に惚れてしまって
気分は憂鬱だった。




でも、私が周りに冷たい態度を取っているからか、男たちは寄ってこない。遠くから、私を眺めているだけだ。




女子達も、私に近寄るといじめられるだの思っているのか知らないが、全然寄ってこない。





「里沙~、毎日そんな顔してるとぶさいくになるよ?」




私が冷淡な表情で男たちを睨んでいると、横から能天気で明るい声が聞こえてきた。




そう私の隣から話しかけてくるのは、私の唯一の友達の玉城 楓(たまき かえで)。




楓は、優しくて明るくて皆から人気がある。ふわふわの巻いた様な髪に、笑顔が似合う女の子だ。




みんな私を避けて行動する中、楓だけは違った。入学式に隣の席になった事がきっかけで、楓が私に喋りかけてくれて。




あっという間に親友になっていた。




< 2 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop