クールなイケメン男子に惚れてしまって

嬉しい反面、少し不安になる時もある。




本当に私となんかと友達で良いのか。
こんな男嫌いで、女子からも避けられている私と。




「ぶさいくでもいいもん」




そう言って楓の方を向いてふてくされる。




「里沙は可愛いんだからね？ ぶさいくになったらダメだよ？」




そう言って明るく笑い返してくれる楓を見ると、そんな不安もすぐに吹っ飛ぶ。




「男嫌いなんだからしょうがないじゃん。私は男を見る目、厳しいから」




いっその事ぶさいくになりたかった。
そうしたら、誰からの視線も感じず気ままに暮らせるのに。




「……またまたー。ま、そのうち里沙も好きな人とか出来るから安心しなよー」




……！！




今楓の口からとんでもない言葉を聞いた気がした。