クールなイケメン男子に惚れてしまって
ほ……。




嬉しくって安堵のため息を漏らす。




やっぱり1番上にいるだけで、勉強に対するモチベーションが上がって効率がいいのだ。




思わず顔がにやけてしまう。




「里沙ー、何点だった?」




後ろから明るい声が聞こえてきた。




どうやら楓も結果が返ってきたみたい。




紙をひらひらさせながら私の元へと駆け寄ってきた。




その笑顔は、嬉しかったからなのか、それとも悪かったのか。




たぶん前者だろうと勝手に思った。




「1位だった」




何気なく言ったつもりだった。




だけど、何故か楓は目をまん丸にして固まっていた。




「ちょっと、どうしたの?」




「え、え? だって嘘でしょ……。そんな……」




何もそこまで驚かなくても。




楓の驚きっぷりに思わず笑う。




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