クールなイケメン男子に惚れてしまって
……一瞬こいつふざけてるんじゃないかと思った。




今何て言った?




俺に惚れたら……?




そいつの顔を見れば、さっきより真剣な目つきで私の方を見つめていた。




何考えてるんだ。
全く分からない。




呆れつつも私は反論する。




「冗談じゃないよ! さっき言ったこと忘れたの?」




そう。
私は男嫌いなのだ。




何を根拠にあんな事を言ったのか。




理由でもあるのだろうか。




でもそんな私の反論にも至って冷静で。
思わず息を呑む。




「お前、男嫌いなんだろ? だったら俺を好きになればいいじゃん。そうしたら男嫌い、克服できると思うよ?」




「……はい?」




全然ついていけない。
思考が停止する。
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