203号室で暮らそう
第5章
“生きてるか?”
というタイトルのメールが、ある日柚実から届いた。
“全然学校来ないじゃない。どうしたのかにゃ? まあ、代返してあるから大丈夫だけどさ。何かあったら相談するんだぞー”
そっか、大学――行かなきゃな。
学部の講義には、柚実たちがいるからなんとかなるとして。
教職の方は、代返頼める相手もいないし、ノートも借りられる友だちもいない。
ノート……雄輔に、見せてもらうか……。
そんな考えが、ちらっとよぎった。
そして、同時に、雄輔に対して、もう何の未練もなくなっていることを感じた。
やっぱり、今はもう、私。
陽景くんのことが――。
というタイトルのメールが、ある日柚実から届いた。
“全然学校来ないじゃない。どうしたのかにゃ? まあ、代返してあるから大丈夫だけどさ。何かあったら相談するんだぞー”
そっか、大学――行かなきゃな。
学部の講義には、柚実たちがいるからなんとかなるとして。
教職の方は、代返頼める相手もいないし、ノートも借りられる友だちもいない。
ノート……雄輔に、見せてもらうか……。
そんな考えが、ちらっとよぎった。
そして、同時に、雄輔に対して、もう何の未練もなくなっていることを感じた。
やっぱり、今はもう、私。
陽景くんのことが――。