203号室で暮らそう
ふわりとあたまを撫でられた。声からすると、飲兵衛でもシラフの柚実だった。
私はそれに気づいて、膝に顔をうずめたまま言った。
「陽景くんが、好きなのー。でも、もう会えないのー」
「やっぱり好きなのね。彼のこと。私たちから見たら、陽景くんと木綿花、とうにつきあってるように見えたけどな。でも、何で会えないの?」
「だって……。私たち、ほんとになんの関係もなかったもの。連絡先だって、知らないもん」
「知ってるよ、私」
「え?」
私はそれに気づいて、膝に顔をうずめたまま言った。
「陽景くんが、好きなのー。でも、もう会えないのー」
「やっぱり好きなのね。彼のこと。私たちから見たら、陽景くんと木綿花、とうにつきあってるように見えたけどな。でも、何で会えないの?」
「だって……。私たち、ほんとになんの関係もなかったもの。連絡先だって、知らないもん」
「知ってるよ、私」
「え?」