203号室で暮らそう
「……本当に……仮にも御曹司が、こんな狭い家でいいの?」

「いいの、いいの」

「それに、学費とか生活費とか……お世話になっちゃうし……」

「いいの、いいの。だって俺、婚約者だよ」 
 
あれから、何度このやりとりを繰り返してきただろう。
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