203号室で暮らそう
漠然とした彼の質問。
「う、うん」
『メシ、食ったか?』
「うん。ハンバーグ……」
『相変わらず、自炊してんだな』
雄輔ってば、どうしたんだろう。
この期に及んで、電話をかけてくるだなんて。
雄輔――井上雄輔は、私の元カレ。
教職の講義で仲良くなり、いつしか友だちから恋人へとなったひとだけれど、他に好きなひとができたと告げられ、私たちの恋仲はたった8ヶ月で終わってしまった。
私にとっては、人生初めての彼氏だったから、目一杯愛したし、目一杯苦しんだ。
今でも忘れられないひと。
「う、うん」
『メシ、食ったか?』
「うん。ハンバーグ……」
『相変わらず、自炊してんだな』
雄輔ってば、どうしたんだろう。
この期に及んで、電話をかけてくるだなんて。
雄輔――井上雄輔は、私の元カレ。
教職の講義で仲良くなり、いつしか友だちから恋人へとなったひとだけれど、他に好きなひとができたと告げられ、私たちの恋仲はたった8ヶ月で終わってしまった。
私にとっては、人生初めての彼氏だったから、目一杯愛したし、目一杯苦しんだ。
今でも忘れられないひと。