203号室で暮らそう
「あのね、サラダは水洗いした後、ザルでよく水切りするか、ペーパータオルで水分をよく拭き取るといいかもね」

「なるほど。そっか」

「うん。でも美味しいよ、サラダも」

「ありがとう」
 
満面の笑みを見せる陽景くん――ふふ。
 
当初、出会ったばかりの時のフヌケ状態の彼が、こんな表情するだなんて思ってもみなかったな。
 
なんて思いながら私はシチューを完食した。
 
そして、食後には私が緑茶を淹れ、2人でまったりしながらニュース番組を見ていた。

「ああ、私も可愛い女の子に生まれたかったなぁ」
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