203号室で暮らそう
私、ずっと雄輔のこと、避けるようにしてたのに。
 
どうして、こころがほんのり暖かくなるのだろう――。
 
私はためらうこともせず、素直に返事を返した。
 
そんな私を、じっと見つめていた陽景くんの視線などには、気づかずに――。
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