双姫 Ⅲ


『ちょ!お父さん!!??』


「見てろ。」


余裕そうな顔をするお父さん。

慌てて天空を見ると、天空も笑っていた。


そして、


ゴンッ!!


「ぐあああぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!」


鈍い音と一緒に悲痛な声が響き渡った。


「上出来だ。」


お父さん…天空に教えたのは貴方ですか……??

急所を狙うなんて。
そして、思いっきり蹴ったよ…。

見てるこっちが辛い!


床でのたうち回るヤクザを哀れみの目で見る。


「オジサン、本当にあったんだ!」


それを面白おかしく笑ってる天空は
物凄いドSだと思う。


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